誰もが「あっ！見たことある！」となる、印象的なデザインが多いヴァンクリーフ＆アーペルですが、定価を知って驚いた方も多いのではないでしょうか。

普段使いしていればオシャレな人の仲間入りできるヴァンクリーフですが、実は持っているだけでも資産としての価値があります。

「ヴァンクリーフって何でこんなに高いの？」

「どうして高いのに売れているのだろう？」

「資産価値が高いと何が良いの？」

この記事では、このような疑問にお答えします。

ヴァンクリーフの価値について興味がある方は、ぜひ読んでみてください！

ヴァンクリーフが高い理由

ヴァンクリーフ＆アーペルはジュエリーが有名な世界的なハイブランド。ネックレスひとつで数十万〜数百万円するため、定価を知って驚いたことがある方も多いのではないでしょうか。

多くの著名人に愛されているヴァンクリーフのジュエリーですが、なぜこんなに高いのでしょうか。

ヴァンクリーフ＆アーペルのブランド力が高い

ヴァンクリーフ＆アーペルは、パリの5大ジュエラー「グランサンク」に名を連ねる老舗宝飾店です。ハイジュエリーブランドとして、1906年にアルフレッド・ヴァンクリーフとシャルル・アーペルによって創立されました。

宝石の美しさを引き出すために独自の技法を生み出しており、ヴァンクリーフにしかない革新的な技術力を持っています。ジュエリーのデザイン、素材の選定、高度な技術による制作、仕上げ段階での品質チェックなど、多くの工程で厳しい検査を実施し、すべてをクリアしたジュエリーしかこの世に出ることができないとされています。

最高品質のジュエリーにこだわるからこそ、イギリス王室のキャサリン妃やモナコのグレース公妃など、多くのセレブに愛されているブランドです。

高品質な素材を厳選している

ヴァンクリーフの高品質なジュエリーは、素材のひとつひとつにこだわっており、ダイヤモンドなら世界的に権威のある宝石の鑑定機関（GIA）の基準で、大きさ、透明度、色味が最高品質のもののみを採用しています。

このような高い基準を、ゴールドやプラチナ、ルビーなど、それぞれの素材ごとに設け、希少な素材でも妥協せず、最高品質の素材のみが選ばれています。また、素材を仕入れる際はヴァンクリーフ専属の鑑定士が厳選しており、地金や貴石など素材ひとつとっても妥協を許しません。

高品質な素材を厳選していることが、ヴァンクリーフのジュエリーが高い理由のひとつです。

熟練した職人が手作業で作っている

ヴァンクリーフは、最高品質の素材、素材の魅力を引き出すデザイン、それを実現する職人の技術のかけ算で、ジュエリーの価値を極限まで高めています。

特に、職人の技術力の高さはジュエリーブランドでも最高峰とされており、最高品質の素材を最大限に活かすために欠かせません。

ヴァンクリーフ独自の技術も多く、留め具を見せずに貴石をセッティングする「ミステリー・セッティング」や、金の小さな球をジュエリーの縁に沿って手作業で配置する「ゴールドビーズ」と呼ばれる繊細な装飾が有名です。

ヴァンクリーフが創業以来こだわっている職人の高い技術力は、商品が高い理由に直結しているといえるでしょう。

ヴァンクリーフは資産価値も高い

ヴァンクリーフのジュエリーは、品質や技術力の高さから中古市場でも常にニーズがあり、高額で売買されています。購入時だけではなく、売却時や中古品の販売価格にも高値がつくことから、資産としての価値も一流なことがわかります。

ここでは、ヴァンクリーフの資産価値が高い理由について見ていきましょう。

大量生産できないため希少価値が高い

ヴァンクリーフは、ひとつの製品を生産するために、予算や時間、手間、技術など、さまざまなコストをかけています。職人の手作業にこだわって作っているぶん、生産に時間がかかるため、ジュエリーを大量生産するのは困難です。

需要に対して供給が追いつかないことで、ヴァンクリーフの希少性が高まり、高価でも多くの人に求められています。

また、ヴァンクリーフのジュエリーを求める人の中には、高額で手が出せなかった人も少なくありません。そういった人が中古品を買い求め、中古市場でも常に需要があるため、高い資産価値が保たれているといえるでしょう。

素材や加工の品質が良い

ヴァンクリーフのジュエリーは、地金ひとつ、宝石ひとつとってもすべて高品質です。本当に質のよいジュエリーは、デザインが損なわれたとしても、素材の価値は高いまま保たれます。

たとえジュエリーとして使用できなくなったとしても、リングの貴金属部分、ジュエリーの宝石部分など、それぞれの素材自体に高値がつけられるでしょう。

素材や加工技術の高品質にこだわるヴァンクリーフだからこそ、デザインだけではなく素材のひとつひとつにまで資産としての価値があるのです。

独創的なデザインで流行に左右されにくい

ヴァンクリーフのジュエリーは、独自のモチーフを取り入れてデザインされています。ブランドのモチーフを取り入れることで、流行り廃りに左右されることなく時代を超えて愛され続けるデザインになります。

ヴァンクリーフでは、ネックレスやブレスレットをはじめ、リングやイヤリング、時計など、多彩なラインナップを取り揃えています。そのため、特別なシーンに合わせて身に着けたり、カジュアルに普段使いで身に着けたり、コレクションを合わせたりと、さまざまな楽しみ方ができるでしょう。

また、ヴァンクリーフは、オートクチュール（オーダーメイド）のジュエリーも制作できます。ヴァンクリーフのオートクチュールジュエリーは、世界に一つしか存在しない唯一無二の価値を作り出すことも可能です。

ヴァンクリーフが値上げする理由

ヴァンクリーフは、ジュエリーの価値が落ちないように、時代に合わせて価格改定を行っています。世界的に社会情勢が変化した2021年～2022年には、4度にわたって5～10％の値上げを実施しました。

ここでは、ヴァンクリーフがどのような要因で値上げを実施したか解説します。

原材料の高騰

ヴァンクリーフが値上げを実施した理由のひとつに、原材料の高騰があります。

原材料の高騰のきっかけになったのは、新型コロナウィルスやウクライナとロシアの紛争です。これらのできごとで社会情勢が不安定になり、人々の不安が大きくなったことで、多くの人が資産価値の高い宝石や貴金属を買い求めました。

この影響から、ここ5年でのジュエリーの原材料は以下のように高騰しています。

• 金(ゴールド)：1gあたり5,600円⇒14,000円
• ダイヤモンド：1カラットあたり135万円⇒180万円

原材料が高騰した分を販売価格に反映させなければ、利益率が下がりヴァンクリーフの収益が圧迫されてしまいます。そうなると、現在の品質を維持するコストを確保できなくなり、ジュエリーの原材料の品質を下げるしか道はありません。

ジュエリーに使用する素材の品質を維持するために、高騰した原材料の価格を販売価格に反映せざるを得なかったというわけです。

品質や技術の維持

ヴァンクリーフのジュエリーは、高品質な素材と繊細なデザイン、それを実現する高い技術力が魅力です。地金や宝石の特性にあわせて細やかな調整が必要なうえ、精緻な装飾や仕上げなど、高度で丁寧な作業を求められます。

特に「ミステリー・セッティング」や「ゴールドビーズ」といったヴァンクリーフ独自の技術は、高い技術力と経験をもつ職人の技術が不可欠です。

ジュエリーを安価に作る場合、安い人件費で人を雇うか、機械を使って大量に生産するのが一般的です。しかし、高品質なジュエリーを制作するには、素材のコンディションやその時の気温・湿度などを見極めて微調整を行う技量や経験が求められます。そのような高度な判断は素人や機械にはできないため、安く作ることはできません。

ヴァンクリーフの厳しいチェックをクリアできるほどの、プロフェッショナルな腕を持つ職人を確保し続けるには、その高い技術に見あった高い報酬が必要です。

ブランド力や資産価値の保護

ヴァンクリーフが値上げを行う理由の一つに、ブランド力や資産価値の保護があります。

もしヴァンクリーフが安い素材や安い技術でチープなジュエリーを大量生産すると、ヴァンクリーフを愛用しているイギリス王室やモナコ王妃、セレブの品位も疑われてしまいます。

ハイジュエリーブランドとしての品位やイメージを保つためには、大量に仕入れて安く売ったり、訳あり品を安く売り出したり、態度の悪いスタッフを雇ったりするような質の低い売り方はできません。

ハイブランドとしての品位を保つのに必要なものをしっかりと揃えることで、ブランド力を高く保っているからこそ、ヴァンクリーフのジュエリーが「資産価値の高いもの」であり続けることができます。

値上げは、ジュエリーの品質やブランド力、資産価値を維持するために不可欠だといえるでしょう。

ヴァンクリーフの資産価値を高く保つには

ヴァンクリーフの資産価値を高く保つには、適切なメンテナンスと保管が必要です。

ジュエリーを着用すると、汗や皮脂、水や湿気、化粧品などが付着し、金属部分が劣化しやすくなります。品質の低下を防ぐために、柔らかい布で拭きとったり、ジュエリー専用のクリーナーを使ったりして、定期的にクリーニングを行いましょう。

また、紫外線やほこり、湿度などは、ジュエリーの劣化や変色、くもりの原因になり、価値を下げてしまいます。特に、ネックレスなどのチェーンが絡まったまま放置すると、小さな傷や歪みができてしまい、汚れが固着して、価値を大きく下げることにつながります。

そうならないように、直射日光や高温多湿な場所に放置せず、通気性が良く温度や湿度が安定した室内に保管しましょう。

ヴァンクリーフの中でも人気が高いコレクション

ヴァンクリーフには、さまざまなモチーフを用いたジュエリーがデザインされていますが、その中でも特に人気が高いコレクションがあります。ジュエリーの魅力は、デザインに使われるパターンや技術を知ることで更に奥深さを増していくもの。

ヴァンクリーフで人気の高いコレクションを知り、ジュエリーからより多くの意味を読みとることで、ジュエリーを楽しみましょう。

アルハンブラ

四葉のクローバーをモチーフにした「アルハンブラ」は、ヴァンクリーフを代表するコレクションです。

モチーフにはダイヤモンドやルビー、パールなどの宝石が使用され、素材によって色や質感、印象が大きく異なります。また、ヴァンクリーフ独自の装飾である「ゴールドビーズ」が使われており、モチーフを小さなゴールドビーズで縁取り、印象的かつ繊細な輝きを演出しています。

モチーフの大きさや種類、数によってさまざまなニュアンスを表現することができ、1968年に誕生してから現在にいたるまで、幸運の象徴として高い人気を誇るデザインです。

高い技術力が惜しみなく注がれた繊細なゴールドビーズの縁取りと存在感のあるモチーフで、フォーマルからカジュアルまで幅広いシーンにあわせやすいコレクションです。

フリヴォル

ヴァンクリーフで人気があるコレクションのひとつ「フリヴォル」は、ハート型の花びらを円環状に3つ並べてアシンメトリーな花を表現したモチーフです。

ハートの花びらは、平面の張り合わせではなく、角度がつけられ立体的になるように細工されていることから、技術力の高さがなければ表現できないデザインといえるでしょう。

ハート型の花びらは、なめらかな貴金属の質感を楽しんだり、ダイヤモンドとゴールドビーズを敷き詰めたりと、ひとつのモチーフでさまざまな顔を見せます。立体的なモチーフはひとつであしらわれると愛らしい印象を与えますが、複数のモチーフを集めてブーケのように立体的な表現をしたり、大小のモチーフを並べて花冠をあしらったりすることもでき、生命力に満ちた多様な表現を楽しめます。

ペルレ

ヴァンクリーフの特徴である「ゴールドビーズ」の装飾が主役のペルレ。シンプルなリングを縁取りしたり、表面を5列のビーズで敷き詰めたりと、ゴールドビーズが持つ幅広い表現力が活かされています。

ゴールドビーズの一粒ずつは、大きさも配置される間隔も均等で、イエローゴールドやローズゴールド、ホワイトゴールドなど、ゴールドの色合いや艶も楽しめます。

また、ビーズと同じサイズでそろえたダイヤモンドやルビー、サファイヤなどの貴石をあしらい、色味のコントラストを味わうことができ、職人の高い技術力なくして実現することができないヴァンクリーフならではのコレクションです。

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かんてい局のヴァンクリーフ買取例

 

まとめ｜ヴァンクリーフは価値が高く、資産にも最適

ヴァンクリーフのジュエリーの資産価値が高い理由は、ハイジュエリーの要素である「宝石」「装飾」「デザイン」のどの部分をとっても最高品質であることにあります。また、素材の品質や職人の技術にこだわることで生産数が限られ、結果として希少性が高まるため、中古市場でも高い人気を誇り、資産価値が落ちにくいブランドです。

そのため、丁寧にお手入れをして適切な環境で保管していれば、資産価値が失われることはないでしょう。

かんてい局では中古品の買取を積極的に行っており、ヴァンクリーフのジュエリーも、価値に見合った価格で買取しております。資産価値に見合った価格を査定してくれる買取業者を探している方は、ぜひかんてい局へお持ちください。