「インゴットって種類があるの?」
「インゴットにどれくらい価値があるのだろう?」
「高く売るにはどうしたらいい?」
このような疑問を抱えていませんか?
インゴットは、金属の種類によって異なる価格推移を見せます。その時々で売却額に差が出るため、売却する際は事前にレートを確認し、なるべく損が出ないタイミングを計ることが重要です。
また、インゴットを売却する際は、高値がつきやすい条件や税金が発生する金額、手数料など、気をつけたいポイントがあります。
この記事では、インゴットの種類や価値、高値が付くコツを解説しますので、売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください!
買取価格を決める「インゴットの種類」
インゴットとは、金属を鋳型に流し込んで固めた「延べ棒」のことをさします。製錬した純度の高い金属をインゴットにすることで、資産として保管しやすくなります。
貴金属はさまざまな用途があり、価値がなくなることがないため、日本だけではなく世界共通で需要がある資産です。
ここでは、インゴットの種類を見ていきましょう。
金属の種類は4つある
資産としてインゴットにされている金属には、金(ゴールド)、プラチナ、銀(シルバー)、パラジウムの4種類があります。それぞれの金属によって用途や価値が異なり、以下のような特徴を持ちます。
【金(ゴールド)】
採掘量が限られているため希少性が高く、4種類の中でも特に高値で推移している資産として人気の金属です。見た目の美しさに加えて、外的な要因を受けにくく劣化しにくい性質を持つため、価値が下がりにくい特徴を持ちます。
【プラチナ】
資産としても人気がありますが、工業用に使われることも多い金属です。景気の後退があると産業的な需要が減少し、プラチナの価格が下がることがあります。希少性では金よりも高いと言われていますが、金属の中でも特に外的要因に影響されやすく、金よりも低い価格で取引されます。
【銀(シルバー)】
金やプラチナに比べて錆びやすい性質を持っており、インゴットとしての需要よりも工業用の需要の方が高い傾向があります。そのため、資産としての取引価値は金やプラチナよりも安価ですが、単価が低いことから、初めての投資でとっつきやすい金属といえるでしょう。
【パラジウム】
パラジウムは、プラチナに混ぜて硬度を高めたり、自動車の部品や銀歯に使われるなど、ジュエリーや工業で幅広いジャンルで使われています。劣化しにくい性質から工業での需要が高く、複数のニーズが重なって取引価格が高騰したこともある、希少性の高い金属です。一時期は金よりも高値で取引されたこともあり、投資家に注目されています。
重さによって10種類に分けられる
インゴットは重さごとにサイズが決められており、一般的には以下のようなサイズに分けられます。
- 12.5kg(ラージバー)
- 1kg(キロバー)
- 500g(グラムバー)
- 300g
- 200g
- 100g
- 50g
- 20g
- 10g
- 5g
大きなサイズのものは、「ラージバー」「キロバー」「グラムバー」と呼称がありますが、300g以下のインゴットはまとめて「スモールバー」と呼ばれています。
インゴットを製造するブランドによって、作られるサイズが異なるため、購入するブランドによっては選べるサイズが限られます。特にラージバーは一部の市場でしか見ることができない珍しいサイズです。
インゴットを売る際に知っておくべきポイントと注意点
どの種類のインゴットにも共通して、高額査定が出やすいポイントがあります。このポイントを外すと査定額の減額につながることや、本来より安い価格がついてしまうことも。
インゴットの売却で損をしないためにも、査定に出す前にチェックしておきましょう。
インゴットには必ず刻印がある
正規のインゴットには必ず刻印があります。刻印には、そのインゴットに関する種類やサイズなどの識別情報が記載されており、真贋や品質を保証するための重要な要素です。刻印がないものは取引や買取を断られるケースもあるため、購入や売却の際には、必ずシリアルナンバーを確認しましょう。
【シリアルナンバー】
シリアルナンバーは、インゴットを製造したメーカーが刻印する世界で一つしかない番号です。他のインゴットと重複しない番号が割り振られているため、他のインゴットと見分けることが可能です。また、製造元や製造日を追跡でき、偽物を見分ける際にも活用されています。
【ブランドの商標】
インゴットを製造したブランドのマークが刻印されています。インゴッドはさまざまなブランドが製造しているため、商法のマークを見るだけで製造元を判別することが可能です。
【重量表示】
刻印には、そのインゴッドのサイズ(重さ)が記載されています。インゴッドはさまざまなサイズで作られていますが、パッと見ただけですぐに重さがわかるため、間違えることがなくスムーズに取引できます。
【素材表示】
そのインゴッドに使われている金属の種類が一目でわかるよう刻印されており、ブランドによって「GOLD」「PLATINUM」または「FINE GOLD」「FINE PLATINUM」のように表記されます。プラチナとパラジウムなど、色味や質感が似ている素材でもすぐに見分けることができます。
【品位表示(純度)】
インゴッドの刻印を見ると、その金属の純度がわかります。純度は千分率で書かれており、999.9は「99.99%」、999.5は「99.95%」という意味です。金・銀のインゴッドは99.99%、プラチナ・パラジウムのインゴッドは99.95%と表記されています。
購入証明書や付属品を揃える
インゴットを売却する際は、品質を証明する保証書や証明書、インゴットを保存するための外箱なども揃えて査定へ出すことをおすすめします。
売却したインゴットは、買取業者から他の人へ販売されるのが一般的です。買取業者が次の持ち主を探す際、付属品が揃っている方が品質を証明しやすいため、買い手がつきやすくなります。
購入したブランドによって、証明書や保証書の仕様も差別化されているため、付属品の種類が異なります。ブランドごとの付属品の違いも、品質や真贋を見分ける際のポイントのひとつです。ブランドごとの違いを楽しむ要素にもなるため、購入した際の状態をフルセットで再現できれば、そのぶん査定額がアップしやすいでしょう。
また、外箱は持ち運びや保管時に傷がつかないよう保護するためにも有用です。外箱に傷がついているからといって破棄したり、新しいものを用意して入れ替えたりしないよう気を付けましょう。
買取金額によっては税金がかかる
インゴットを売却する際は、年間50万円以上の利益が発生すると税金がかかります。この「50万円」という上限は売却額ではなく、あくまでも「利益」です。「売却時の金額 ー 購入時にかかった金額」の差額を計算する必要があります。
例えば、100万円で購入したインゴットを145万円で売却した場合は、利益は45万円なので税金は発生しません。100万円で購入したインゴットを155万円で売却した場合は、利益は55万円なので税金が発生します。
また、1月1日~12月31日の期間で得た利益の総額で見る点にも注意が必要です。1回の取引で得た利益が20万円だったとしても、1年間で3回以上取引していれば、年間の利益は60万円となります。この場合は、年間50万円以上の利益が出ているため、税金が発生します。
税金が発生する場合は、確定申告が必要です。確定申告を行わない場合は税務署に脱税を疑われ税務調査に入られることや、延滞税を上乗せして徴収される可能性もあります。
インゴットを売却する際は、年間の利益が50万円を超えないよう調整するか、超えてしまった場合は確定申告が必要な点を押さえておきましょう。インゴットの種類にもよりますが、特に金は高額が出やすいため注意が必要です。
500g未満のインゴットは売買に手数料がかかる
500g未満のインゴットを売却する際は、手数料がかかる場合が少なくありません。手数料は買取業者によって自由に設定することができ、売却総額の1~3割程度が目安とされています。
業者によっては手数料無料で買取ってくれる所もありますが、その場合は一般的な相場より低い価格を提示する場合があります。そのため、業者選びの際には複数の業者に査定してもらい、手数料も含めた価格で比較することをおすすめします。
売却時は信頼できる買取業者を選ぶ
インゴットを売却する際は、信頼できる買取業者を選びましょう。業者が信頼できるかどうかは「買取実績があるか」「査定や出張費用が無料かどうか」が目安になります。手数料や費用についてはホームページに記載されているところが多いため、査定に出す前にチェックしておきましょう。
また、インゴットを安心して売却する際は、買取業者の対応も重要です。査定額を提示されたからといって、その場で売却を決める必要はありません。もし査定や対応で不快感を感じるようなことがあれば、その業者へ売却せず、他の業者を探しましょう。
店舗を多く展開している業者や全国規模の業者であれば、明確な基準や買取ルールが定められているところがほとんどです。業者選びで迷う場合は、大手を選ぶのもおすすめです。
売却前に相場の変動をチェックする
インゴットの買取相場は、金属の種類ごとに毎日変動があります。価格の動向をチェックすることで、買取り相場の目安がわかります。インゴットの相場が高いタイミングで売ることで、より高値での売却が可能です。
また、査定で相場よりも明らかに安い金額を提示された場合に、妥当な金額かどうかをチェックする重要なヒントにもなります。買取業者が信頼できるかどうかを見定めるためにも、インゴットを売却する際は、必ず査定当日の買取価格の相場を見ておきましょう。
インゴットはいくらで売れる?買取価格の相場は?
ここからは、2024年11月時点での買取価格の相場を紹介します。
インゴットは種類ごとにそれぞれ価値が異なります。また、種類ごとに価格推移のパターンも異なるため、あなたが持っているインゴットはどのように推移しているのかチェックしてみましょう。
【金】1gあたり14,000円超
金のインゴットの買取相場は2019年ごろまでは1gあたり4,000~5,000円で安定していました。コロナやインフレで経済への不安が高まったことをきっかけに、資産を保全する手段として金が注目されるようになりました。2020年以降買取相場はじわじわと上がり続け、2024年11月時点で1gあたり14,000円代を推移しています。
直近3ヶ月で見ると12,000円代⇒15,000円⇒14,000円代と推移しており、今後は金の下落が予想されます。14,000円代の高値を指しているうちに売却を検討してみましょう。
【プラチナ】1gあたり5,000円前後
プラチナのインゴットの買取相場は、2024年11月時点の直近3ヶ月で1gあたり4,500円~5,500円を推移しています。1日で100円以上のアップダウンがあり、その日の相場によって売却額が大きく変わるため、売却の際はしっかりと推移を確認し、タイミングを計りましょう。
【銀】1gあたり160円前後
銀のインゴットの買取相場は、金と同様に2020年以降に大きく伸び、2024年11月時点では1gあたり160円前後を推移しています。140円代⇒180円⇒160円代と、大きなピークを越えて下落し始めているタイミングです。今後持ち直す可能性もありますが、売却を検討している方は160円台を推移しているうちに一度査定してみるとよいでしょう。
【パラジウム】1gあたり5,000円前後
2024年11月時点のパラジウムの買取価格は、5,000円前後を推移しています。直近3ヶ月では、4,100円⇒6,000円⇒4,000円代と大きく下落を見せており、売却タイミングが計りにくいため、慎重に見定めましょう。
パラジウムは何度も大きなアップダウンを繰り返しており、一時期は金の相場より高値で推移していたこともあります。4種類のインゴットの中でも特に面白い値動きを見せる金属です。
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まとめ|インゴットの種類をチェックして、高く賢く売ろう!
インゴットは、金属の種類によって推移の仕方が異なります。思いつきで持ち込むのではなく、事前にレートを確認し、なるべく損が出ないタイミングを計って査定に出しましょう。
また、インゴットはあくまでも「資産」です。短期的なトレードだけではなく、長期的に保有し、売却のタイミングをじっくり計る運用ができれば、資産を増やすことも可能です。ただし、売却額によっては税金が発生する場合もあるため、複数回に分けて売却するなど、リスクを分散し、賢く運用しましょう。
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